能楽の世界をご存知でしょうか。歌舞伎よりも前の室町時代に確立された日本の伝統芸能で、いくつもの流派が存在しています。弊社ではそのなかでも喜多流のシテ方(能舞台で主に能面をつけて舞う主役)塩津圭介氏の能楽師としての活動にデザインで向き合わせて頂いてます。能楽は、伝統や型を重んじる世界ですが、塩津氏は次世代に能楽の価値を受け継いでいくために大学時代に立ち上げた「若者能」という年一回の公演をライフワークにしています。もともとが貴族文化から生まれた能楽は敷居が高いというイメージがまだまだあるため、まだ能の公演を一度も観たことがない人が能楽堂を訪れるきっかけになるような公演を目指しています。
弊社ではもともとあった若者能のコンセプトを、より多くの方にわかりやすく伝えていくための文脈作りや、毎年の公演の告知ツールや当日の運営までをサポートしています。また、若者能とは別に、九州の大濠公演能楽堂で毎年実施されている地方公演や、喜多流のルーツのある大分県の竹田で開催される竹田薪能(薪能は屋外で薪の灯りだけで舞うお能)のブランディングもサポートしています。能の演目は200以上存在しているため、1回の公演でシテ方が務められるのは基本1演目ですので、まさにライフワークだと考えます。弊社もまだ、その深遠な世界の入り口に立ったところでしかないと考えています。
伝統芸能の継続や発展には、ジャンルを問わずクリエイターの理解と支援がとても重要だと思います。これから先も、まだまだ協力関係は常に求めている状態ですので、クリエイターに限らず、喜多流 塩津能の會の活動にご興味のある方がいらっしゃれば、弊社宛でも結構ですので気軽にお問い合わせ頂けますと幸いです。