PLAT UMEKITA

PLAT UMEKITAは、グラングリーン大阪・うめきた公園内に誕生した、体験型の共創拠点です。コンセプトは「みんなでつくる、未来のための遊び場」。ウェルビーイングやエシカルといった新しい価値観を、誰もが楽しめる“エシカルテインメント”として体験できる場を目指しています。本プロジェクトでは、施設全体の理念を可視化するブランドアイデンティティとロゴデザインの開発を中心にデザインで向き合いました。

「PLAT UMEKITA」のロゴは、施設建築の象徴的な造形をモチーフに、“A”の文字を中心に構築。その下に伸びる影のラインは、街の時間の流れや、人・文化・自然が交差しながら成長していく様子を表現しています。この影は「Ethical-TAINMENT」というコンセプトを具現化し、うめきたという都市の記憶を未来へとつなぐ“循環=Circulation”の象徴でもあります。

コンセプトを五感で感じられるよう、「PLAT UMEKITA Gradation」を設定。ロゴタイプに組み合わせたグラデーションは、“A”から伸びる影の色が朝の陽光から夜の月光へと移り変わる姿を描きます。これは、人類最古の時計である“日時計”を想起させ、太陽と月に照らされながら生きる人の原初的な感覚に訴えかけます。PLAT UMEKITAを訪れる人々が、時間や文化の重なりの中で出会い、共鳴し、新たな体験を創出していく。その連続する「時の循環」を、色と光で表現しました。

ブランドカラーには、「PLAT UMEKITA Sun Pink」「PLAT UMEKITA Moon Blue」「PLAT UMEKITA Gray」「PLAT UMEKITA Black」の4色を設定。Sun PinkとMoon Blueは、1日の中で変化する光のリズムをモチーフにしています。その2色を織り交ぜた“PLAT UMEKITA Gradation”は、太陽が昇り、月が浮かぶまでの一日の移ろいを象徴し、多様な文化の共創と新しい価値の創造を視覚的に体現します。

各メディア展開では「UMEKITA Gradation」をキーカラーとし、シーンに応じて太陽と月の光を感じるトーンを設定。公式ウェブサイトでは、大阪の時間に合わせて背景のグラデーションが変化し、閲覧者が直感的に“Ethical-TAINMENT”の世界観を体感できる仕掛けとしています。制作パートナーのEDP GRAPHIC WORKSは「1日の中で変化する光のリズムと時間」をコンセプトに施設内に表示するモーショングラフィックを制作してくれました。また、施設のツールに使用する写真は安永ケンタウロス氏に撮影をお願いいたしました。

さらに、この施設はGOOD DESIGN AWARDのインフォメーション施設としてグッドデザイン賞を受賞されました。今後、PLAT UMEKITAが「エシカルテインメント」という新しい形で、人と人、文化と自然が響き合う“未来をつくる遊び場”として広がっていくことを願っています。

PLAT UMEKITA | https://platumekita.com

GOOD DESIGN AWARD | https://www.g-mark.org/gallery/winners/33413?text=TOPPAN

DESIGND:STAFF

  • TOMONORI SAITO(CREATIVE DIRECTION / BRAND DESIGN)
  • SHOHEI SAWADA(ART DIRECTION / BRAND DESIGN / GRAPHIC DESIGN)
  • DESIGN PARTNER:
  • KENTAUROS YASUNAGA ( PHOTOGRAPHY )
  • EDP GRAPHIC WORKS (MOTION GRAPHIC DESIGN)

Other Works