埼玉西武ライオンズは2019年にライオンをシンボルにした野球チームの代表として、絶滅に瀕している野生のライオンを救うプロジェクトを立ち上げました。その名は「SAVE LIONS」。多くのファンがいる球団、そして世界共通の野球というスポーツだからこそできるソーシャルプロジェクトとしての顔つきをつくる過程にデザインで向き合いました。
通常はライオンの横顔のイラストレーションが用いられているオーバル型の西武ライオンズのシンボルマークからライオンが消失し、ブランクになったシンボルマークを中心にコミュニケーションを設計することで、スピーディーに世の中から受け入れられました。また、チームがホームランを1本打つことが、野生のライオンの保護に繋がる仕組みを、モーショングラフィックデザインで表現することで、直感的にこのプロジェクトの意義を伝達しました。
このプロジェクトは、広告ではなくPRによって社会に受け入れられるように設計する必要があるため、メディアに掲載された際の見え方も極力わかりやすさを意識しました。結果、このプロジェクトは国内外のPR系のアワード、クリエイティブアワードを多数受賞しました。