おてらおやつクラブは、日本国内における子どもの貧困という社会課題に対して活動する認定NPO法人です。2018年度にはグッドデザイン大賞も受賞し、現在では全国で約2000ヶ寺のお寺と約800の支援団体が連携して活動をしています。弊社は以前からこの活動に感銘を受けていたこともあり、ご縁あって2021年からおてらおやつクラブの活動をデザインでサポートするパートナーとなりました。
→認定NPO法人おてらおやつクラブ ホームページ https://otera-oyatsu.club/
おてらおやつクラブの活動にデザインで向き合う中で、弊社が最初に行ったことは、ウェブや刷りものに展開されるブランドアセット全体の見直しとルールづくりでした。親しみのあるイラストが用いられたロゴマークのデザインの設計を補強し、さまざまな展開に対応できるコンポジットをつくり、もともと今よりも鮮やかなトーンで展開されていたブランドカラー全体を、よりやさしくてあたたかい気持ちになるトーンで、ウェブと刷りものそれぞれに最適化したカラーパレットへと調整しました。
また、おてらおやつクラブの支援の仕組みや活動を理解してもらうためのインフォグラフィックスを中心に、さまざまな媒体で使用するデザインアセットを少しづつ改良していくことをはじめ、定期的に発行される冊子のデザインや、サイトに訪れた方が迷わないウェブサイトの導線設計、より多くの支援を集めるためのアイデアなどを、事務局の方々との定期的なミーティングを行う中でご提案し、少しづつ形にしていっています。
「余るほどにお寺に集まるお供え物」その「おさがり」が身近にあり、それを頂くなかで育ってきた弊社の齊藤が感じてきたいくつかの疑問や違和感を、おてらおやつクラブの活動の仕組みは全て解決していました。そして何よりも、活動の先に多くの人の心と空腹を救い、日本全国の宗派を超えたお坊さんが参加しているこの活動の素晴らしさを、もっと多くの方に知って頂きたいと思っています。弊社がデザインでできることは限られていますが、時間をかけて続けていくことの力を信じて、いつもお手伝いをさせて頂いています。