株式会社CARTA HOLDINGSは、株式会社VOYAGE GROUPと株式会社サイバー・コミュニケーションズの2社が経営統合して発足した企業です。弊社は、株式会社ドフの齋藤太郎氏と、五島列島なかむらただし社の中村直史氏とともに、同社の経営理念を行動指針を再定義して可視化するプロジェクトにデザインで向き合いました。「進化推進業=The Evolution Factory」これからのCARTA HOLDINGSが向かう方向を規定する言葉の世界観を表すビジュアルを決定するプロセスは、多くの視点や意見をひとつのビジュアルへと集約していくいく、とても難易度の高いものでした。
ホールディングス全体の求心力になるシンボリックなビジュアルかつ、ひとりひとりの社員の行動指針にあたる7つのVALUESそれぞれに対応したものにするため、最終的に時間軸のあるモーショングラフィックデザインのイメージになることを想定して設計しました。複数の組織カルチャーが統合している場合、ブランドカラーの決め方が難しくなります。特定の色のイメージにする場合はモノトーンをベースにするか、特定の色のイメージに規定しないように色幅を持たせるか、大きくはこの2方向の考え方なりますが、今回は後者の考え方をベースにしながらも、それぞれの色の境目をハッキリと分けずに変化や多様性の余地を残す世界観になっています。
新しいブランドメッセージを発表するイベントのためにブランドムービーも製作しました。ストーリーラインとビジュアル、オリジナルの音楽を合わせることで、なぜこのメッセージが生まれて、CARTA HOLDINGSがこれからこれからどんな方向へと向かっていくのかが伝わり、ひとりひとりの社員の気持ちが鼓舞されることをイメージしながら、1カット1カットを強いグラフィックとして構成していきました。製作パートナーのEDP GRAPHIC WORKSは、グラフィックとグラフィックの間をつなぐ巧みなモーショングラフィックデザインで演出してくれました。