日鉄興和不動産株式会社が2019年にシェアオフィス事業へ参入する際、空間設計チームと並走してコンセプト開発からブランド設計、コミュニケーション設計まで、デザインで向き合いました。WORK AND WONDERというコンセプトは、レッドオーシャン化するシェアオフィス市場において、特異性よりも本質的な使い心地を意識した空間設計を狙いにしながらも、利用するワーカーたちにどうわかりやすい価値を提示するかを考えた末に生まれました。
OPENNESSとWELLNESSという空間としてのデザインコンセプトを、BIにおいては、抜けの錯視を利用したロゴタイプと、グリーンのキーカラーを軸に全体設計しています。空間と一体化するグラフィックの場合は、プロジェクトの初期段階から空間設計チームと並走して進めることができると、コンセプトと実際のユーザーの使い心地がずれることなく形になります。また、クライアント側の今後の事業展開や拠点展開を踏まえたBI設計にしておくことも重要だと思います。