エバーリッジ株式会社はリアルな展示会事業にデジタルを掛け合わせることでイベント事業に変革を起こしている企業です。弊社は2022年から2023年にかけて、エバーリッジが主催する展示会事業のブランディングからはじまり、企業としてのアイデンティティ構築に至るまでデザインで向き合いました。最初に着手したのは、毎年シーズンごとに開催される基幹展示会事業「DX EXPO(現名称:DX 総合EXPO)」「ビジネスイノベーションJapan」のロゴとランディングページのデザイン展開で、シーズンごとに展開されることを前提としたブランドカラー設計がポイントとなりました。
「DX EXPO(現名称:DX 総合EXPO」のロゴデザインは、出展社と来場者が交差する展示会の場を抽象的かつデジタル的なシャープさを感じるように表現したシンボルと、リアルな展示会場における視認性を意識したボールドなロゴタイプで構成しました。
「ビジネスイノベーションJapan」ロゴデザインは、対になる展示会との親和性のある図形の中にビジネスのイノベーションを抽象的に表現したグラデーションを織り込んだシンボルと、少し長めの展示名をタイトかつしっかりと視認できる組み方のロゴタイプで構成しました。各種ランディングページの実装は、エバーリッジ社内のデザイナーの助川友孝氏と連携して形にしていきました。
「DX EXPO(現名称:DX 総合EXPO」ランディングページ↓
https://www.bizcrew.jp/expo/dx-tokyo
「ビジネスイノベーションJapan」ランディングページ↓
https://www.bizcrew.jp/expo/bij-tokyo
次に着手したのは、テーマに特化した展示会「Japan コンテンツ Week」と「Japan Web3 Week」のロゴデザインです。こちらは基幹の展示に比べると個性的な位置付けになる展示会のため、多層的に重なるコンテンツやウェブのウインドウといったイメージを連想させるカラフルなシンボルと、幾何学的に設計されたやや未来的なロゴタイプで構成しています。
一旦ここでプロジェクトの区切りとなりましたが、後に展示会のブランディングを実施したことによって展示会自体の集客が成功したというフィードバックを頂き、運営母体であるエバーリッジ社のコーポレートブランディングのご依頼も頂き、企業のアイデンティティ設計とウェブサイトの設計にもデザインで向き合うことになりました。
元々あったエバーリッジ社のロゴデザインに込められた意味合いを再解釈したシンボルの開発と並行して、展示会事業の申し込みのシステムとして運用している「Bizcrew」というサービスの位置付けがビジネス上重要になっていることを加味して、このサービス名に込められている意味合いを象徴するアイコンの開発に時間をかけることになりました。様々な検証を経て、ビジネスを加速させる乗り物とその乗組員(クルー)という意味合いが直感的に伝わる躍動感のあるアイコンが採用されました。このアイコンは、コーポレートサイトのトップページにおいては、企業としてのヴィジョンを表現するVI(ヴィジュアルアイデンティティ)としても活用しています。
エバーリッジ株式会社のアイデンティティは、元々シンボルとロゴタイプが一体化していたものを、展開のしやすさを加味して分割し、Ever+Bridgeからなる造語であることが架け橋のようなフォルムのシンボルから伝わるように設計し直し、シンボルとのバランスを考慮してeveridgeという小文字のロゴタイプデザインでまとめています。また、Bizcrewのロゴタイプも同じ考え方で統一していくことで、中長期的に企業とサービスで一貫したブランドイメージを蓄積していくアイデンティティデザインとなっています。ブランドカラーとしては、everidgeとしては熱量を感じる赤系のカラー、BizcrewとしてはBtoBビジネスにおける信頼感を重視した青系のカラーが採用されました。今後、この2つが同社のブランディングにおいて相乗効果を生んでいくことを願っています。
エバーリッジ株式会社↓
https://www.everidge.co.jp/