宮崎県宮崎市は2019年に、ローカルフードやツアーを軸に宮崎の魅力を発信するためのブランディングプロモーションを実施しました。宮崎全体を「宮崎食堂」という大きな食堂と捉えるというコンセプトをビジュアライズし、地元の店舗が実際に参加して盛り上げていくことができるブランディング施策へと落とし込むプロセスにデザインで向き合いました。プロジェクトチームで宮崎に足を運び、実際に宮崎の食のシズルを体験し、ウェブサイトやブランドブックからも宮崎の気候や食の魅力が伝わるように設計しました。
自治体が主導となる一過性のプロモーションキャンペーンで終わらないために、実際に食堂をめぐる際に活用できるツールが必要と考え、宮崎食堂の暖簾があしらわれたクーポン付きの割り箸を宮崎空港で配布し、宮崎を訪れた人が地元の飲食店をめぐるきかっけをつくりました。ブランドブックのデザインやウェブサイトのデザイン、撮影は、宮崎のクリエイターと協業することで、立ち上げ後も、長く自走することができるローカルブランディングのあり方をデザインでサポートすることができました。