Overview
異なるブランドの、 融合のカタチ。
2026年2月に、トライアル西友 武蔵新城店がオープンしました。以前は西友だったこの店舗は、2025年にM&Aによって西友がトライアルホールディングスのグループになったことから2つのスーパーマーケットブランドの融合の象徴として新しいブランドに生まれ変わりました。弊社は、2025年7月に発表された2社融合のメッセージ開発から、実際の店舗としてそれが体現されるまでのプロセスにデザインで向き合いました。
Chapter 1
両社の強みを、 お客様のために。
リテールテックを強みにした九州発の大型ディスカウントスーパーであるトライアルホールディングスが、老舗のスーパーマーケットである西友を買収したことは、業界内外共に影響のあるニュースでした。経営上の戦略と、実際に日々スーパーを利用しているお客様の受け取り方にはズレが生じることは避けられません。そして、スーパーで働く従業員の意識にも大きな影響があります。だからこそ、あくまでもお客様目線を大切にしたメッセージを、2つのブランドが肩を並べて発信することが重要になりました。そのために、両社の強みと目指す未来を綴った小藥元氏のコピーライティングと、青と赤のコントラストで2つのブランドが融合することを象徴したグラフィックデザインに、トライアルホールディングスの永田洋幸社長自らが発案したStandTogetherというスローガンを乗せたコミュニケーションを両社の合同記者会見のタイミングに合わせて、新聞広告をはじめとする各種メディアで展開しました。 StandTogether 特設ホームページ↓ https://trial-holdings.inc/standtogether/
Chapter 2
宣言から半年、 ひとつの結実。
あらゆる面でこれまでの戦略や文化が異なる2社が融合していくことは容易なことではありません。その過程には、トライアンドエラーを承知で推進されることもあると思います。その中でも、店舗の箱も中身も全てにおいて融合を実現する戦略的な位置付けにあるのがTRIAL SEIYUという店舗でした。単純に店舗名というよりは、塔屋や看板等で使用されるロゴの佇まいとしてどう2つのブランドの融合と新しさを打ち出すかを、トライアルと西友の関係者と議論を積み重ねて形にしていきました。
最終的には、SEIYUのロゴで使用されていたフォントをトライアルのロゴのフォントに寄せ、2社のブランドカラーが最適なバランスで融合できるグリッドスクエアのシンボルマークが採用されました。店舗内外で使用するために必要なコンポジットのバリエーションとルールを設定し、店内のサインやTRIAL SEIYUのお買い物体験のいちばんの特徴でもあるスキップカート®︎のピクトグラムも設計し、実際の施工を行うチームと連携して店内に落とし込んで行きました。
Chapter 3
新しい店舗で、 新しい体験を。
オープンしたトライアル西友の店内で実際に買い物をしていると、両社の強みの融合が実感できます。やはりスーパーマーケットである以上、商品の魅力は外せませんが、トライアル独自の流通によって実現された質と価格、西友独自のPBや店舗設計へのこだわりが随所から感じられます。何より、これまでの西友を利用していたお客様にとっては、サイネージを活用したスマートなインフォメーションや、スキップカートによるスムーズな決済などを通じて、今まで以上に暮らしが豊かになることを実感してもらえるのではないかと思っています。